Walk Slowly

仕事と育児とヒュッゲ

34歳で妻子のために仕事を辞めたお話

どうも。ゆっくり歩いてますか? 私、すぎやまと申します。

今回はこのブログを立ち上げた経緯について書きながら、このブログが目指すところを考えたいと思います。

私は現在、34歳になったばかりなのですが、先日仕事を辞めました。理由はいくつかあるのですが、最も大きな理由は「家族」でした。

前職で私は営業をしていたのですが、中国と日本をひと月の中で半々で行き来する生活をしていました。つまり、1ヶ月のうち2週間は中国で、もう2週間は日本といった具合ですね。

私にはとても面白い(インタレスティングな)嫁さんと、目の中に入れてヘソから出しても痛くないほど可愛い2歳の息子がいます。嫁さんは仕事もしています。なので中国と行き来することになる仕事のオファーが来た時には、正直なところ「大丈夫かなぁ?」と思い、嫁さんに相談もしました。

嫁さんは「まぁなんとかなるよ!いってきなさい!」と言ってくれたので、とりあえずはオファーを受けることにしたのです。(金額的にはなかなかの好条件だったことも理由のひとつ。)

そんなこんなで私の中国と日本の往復生活が始まったのですが、いざやってみると想像以上の困難が待ち受けていたのです。大変だったのは私ではなく、主に嫁さんと息子でした。

私のいない間、嫁さんは簡単に言えば2歳児を抱えたシングルマザーのような生活になります。朝5時に起きて準備をし、息子を保育園に送り仕事へ直行、19時にお迎えに行って22時には息子を寝かしつけるという日々。週末は嫁さんの実家に息子を預けて、溜まった家事やら買い物などをしていました。

私が中国から帰ってくると、息子を保育園に送るのは私の役目になるので嫁さんの負担は減り、息子も保育園にいる時間が12時間から9時間程度になります。そんなこともあって、私が帰ってくると嫁さんと息子は大喜びでした。

私も嫁さんもこの新しい生活スタイルに戸惑っていましたが、いずれ慣れていくだろうと考えていました。しかし結論から言うとダメでした。

徐々におかしくなる家庭

私が最初に"変化"に気づいたのは中国にいる時でした。中国滞在中も嫁さんとはスマホで連絡を取り合い、夜はテレビ電話で話をしていました。その連絡や電話の頻度がだんだんと減ってきたのです。

私からは「息子は元気?」とか「今日はどうだった?」と連絡をするのですが、返事が来るのは数日に一度といった具合に。「どうしたの?」と聞くと、「平日は忙しくて疲れてるので、こちらから連絡する時以外は連絡してこないでください」と返事がきました。あれれ?これはマズイぞ。

さらに息子にも変化が起きていました。私が中国へ行っている間、頻繁に体調を崩すようになったのです。嫁さんから久しぶりに連絡が来たと思ったら「息子が熱を出しました。今日は保育園をお休みします。私も仕事を休みます。」という内容ばかりでした。あれれ?これはマズイぞ。

原因は恐らく、1日12時間も保育園にいることだと考えられました。大人でも毎日会社に12時間もいたら、身体的にも精神的にもクタクタでしょう。息子も他人と長く一緒にいなければならないことに、相当ストレスを感じていたのだと思います。この頃は、私が中国へ行くと言うときまって大泣きをしました。

飛び出す嫁さん

それでも、それでも私が日本に帰ってくると我が家は平穏を取り戻していました。私が帰れば大丈夫。帰って2週間経てばみんな回復して元通り。また頑張れる、そうだろう?でも、違ったのです。だんだんと、確実に、我が家はおかしな方向へ進んでいました。

今年の7月のことでした。中国滞在を終えて帰ってみると、我が家が荒れていました。郵便ポストにはたくさんの不在票が放置してあり、掃除機をかけていない床にはゴミが溜まり、洗濯物のカゴは溢れかえり、ウォーターサーバーの水はカラっぽで、疲れ切った嫁さんが、疲れ切って座っていました。

私は嫁さんに「大丈夫?」と聞くと「最近暑かったでしょう?だから息子の送り迎えで疲れちゃって、家のことができなかったの。」と言いました。その週、嫁さんはほとんど私と口をきかず、週末になると私と息子をおいてどこかへ出かけてしまったのです。

私は掃除機をかけ、エアコンのフィルターを掃除し、換気扇を洗い、ウォーターサーバーの水を取り替え、溜まっていた荷物を受け取り、そして息子と遊びました。

嫁さんは帰ってくると少し笑顔が戻っていました。どこかで発散してきたのでしょう。

私は帰ってきた嫁さんに「これからどうしたい?」と尋ねました。嫁さんは「家族いっしょにいたい。」と答えました。

「それが一番いいね」と私は答えました。レゴブロックでなにかを必死で作っていた息子がかけよって来て「パパとママ好き!」と言いました。

その時、私は仕事を辞めること決め、8月は日本で過ごし、9月に退職しました。

その間、息子は一度も熱を出しませんでした。

幸せとはなにか

私は家族がバラバラになって暮らすまで、何が本当の幸せで、何が本当に大切なものか理解していませんでした。

私にとって本当に大切なのは家族で、私にとっての幸せとは家族と過ごす時間だったのです。

今回の出来事は私に多くの大切なことを教えてくれました。そして、こうした経験から、幸せとはなにか、どうしたら幸せに暮らすことができるかということを深く考えるようになりました。

幸せに過ごすには仕事や働き方、家族との時間や過ごし方がとても大切です。このブログではどうしたら楽しく幸せに日々を過ごせるかについて、参考になりそうな記事や本、そして私の実践していることなどを紹介していく予定です。

ちょっとゆっくり人生を見つめ直せるブログにできればと思います。 ゆっくり歩いていきましょう。ではまた。

#わたしの自立

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